概要

人類史上最大級の火山噴火の一つ。アクロティリの町が火山灰に埋没し、「エーゲ海のポンペイ」と呼ばれる遺跡が残された。噴火による津波はクレタ島北岸を襲い、ミノア文明の港湾都市に壊滅的被害を与えたとされる。噴火柱は成層圏に達し、地球規模の気候変動を引き起こした。

歴史的背景

テラ島にはミノア文明の影響下で繁栄した港町アクロティリがあり、精巧なフレスコ画や多層建築が存在した。噴火前に住民が避難した形跡があり、前兆的な地震活動があったと考えられる。

地形・地理的特徴

エーゲ海南部のキクラデス諸島に位置する火山島。噴火によりカルデラが形成され、島の中央部が海没した。現在のサントリーニ島の三日月型はこの噴火の結果である。噴火の規模はVEI6-7と推定され、火山灰は東地中海全域に降下した。

歴史的重要性

ミノア文明の衰退の主要因とされ、クレタ島の宮殿文明が弱体化する契機となった。アトランティス伝説の起源の有力候補。エジプトの古記録に残る気候異変との関連も指摘される。

参考文献

  • フロイド・マコイ『テラ噴火の年代学』
  • シュテファン・ヒラー『エーゲ文明論』