概要
ノヴゴロド公アレクサンドル・ネフスキーがチュートン騎士団・リヴォニア帯剣騎士団の連合軍をチュド湖の氷上で撃破した。ネフスキーは両翼に弓兵を配置し、中央の歩兵が騎士団の突撃を受け止めた後、騎兵が側面から包囲した。騎士団は約20名の騎士と約400名の兵を失った。
歴史的背景
モンゴル征服でルーシ諸公国が壊滅状態にある中、西方からもチュートン騎士団とスウェーデンが進出を図った。アレクサンドルは1240年にネヴァ川でスウェーデン軍を撃退(「ネフスキー」の称号はこれに由来)し、次いで騎士団と対決した。
地形・地理的特徴
チュド湖(ペイプス湖)は現在のロシアとエストニアの国境に位置する大湖。4月初旬にはまだ湖面が凍結しており、氷上が戦場となった。チュートン騎士団の重装騎兵は氷が支えきれず、多くが湖に沈んだとされる(ただし規模は議論がある)。
歴史的重要性
ドイツ騎士団の東方拡大を阻止し、北西ルーシの正教圏としてのアイデンティティを守った。アレクサンドル・ネフスキーはロシアの国民的英雄となり、エイゼンシュテインの映画(1938年)でさらに象徴化された。
参考文献
- 『ノヴゴロド第一年代記』
- ジョン・フェネル『ロシア中世史』