概要
『平家物語』は平氏の栄華と滅亡を描いた軍記物語。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」の冒頭は日本文学で最も有名な書き出しの一つ。盲目の琵琶法師が琵琶の伴奏で語る「平曲」として広く流布。信濃前司行長の作とする説が有力。
歴史的背景
源平合戦の記憶がまだ生々しい時代に成立し、口承文学として各地に広まった。無常観と仏教的世界観が全編を貫く。
地形・地理的特徴
琵琶法師は各地を遍歴して物語を語り広め、東海道・山陽道などの街道が語りの伝播路となった。
歴史的重要性
日本文学史上、源氏物語と並ぶ最重要作品。無常観・滅びの美学は日本文化の根幹的価値観。琵琶法師の語り芸は能楽・浄瑠璃への発展の母胎となった。
参考文献
- 『平家物語』