概要
マンデ人の英雄スンジャタ・ケイタがキリナの戦い(1235年)でソソ王国のスマンゲル・カンテを撃破し、マリ帝国を建国。クルカン・フーガの会議で帝国の統治原則(マンデン憲章)を定めた。マリ帝国はサハラ交易を支配し、金と塩の交易で西アフリカ最大の帝国に成長した。
歴史的背景
ガーナ帝国衰退後、西アフリカのマンデ語族諸民族は複数の小王国に分裂していた。ソソ王国のスマンゲル・カンテがマンデ諸王国を支配したが、その圧政に対する反発がスンジャタの挙兵を促した。
地形・地理的特徴
ニジェール川上流域のサバンナ地帯。ニジェール川の氾濫原が農業を支え、サバンナの広がりが騎兵の展開に適していた。キリナの戦いの戦場はクリコロ近郊のサバンナとされる。ニジェール川の水運が帝国の統合に重要な役割を果たした。
歴史的重要性
西アフリカ史上最大級の帝国の起源。スンジャタ叙事詩はアフリカの口承文学の最高傑作の一つ。マンデン憲章は人権と社会的正義に関する世界最古級の宣言とされ、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。
参考文献
- Niane, D.T., 'Sundiata: An Epic of Old Mali'
- Levtzion, N., 'Ancient Ghana and Mali'