概要
高麗で世界最初の金属活字印刷が行われた。1234年頃に『詳定古今礼文』が金属活字で印刷されたと『東国李相国集』に記録がある。現存する世界最古の金属活字印刷物は1377年の『直指心体要節』(フランス国立図書館蔵)。グーテンベルクより約200年早い。
歴史的背景
高麗は木版印刷の伝統が深く、大蔵経の刻版事業などで印刷技術が高度に発展していた。木版の磨耗問題を解決するため、青銅鋳造技術を応用して金属活字が開発された。
地形・地理的特徴
開京の都市部における工房での技術革新。金属鋳造技術が発達していた高麗では、仏像鋳造の技術を応用して活字の鋳造が行われた。
歴史的重要性
世界の印刷史における画期的発明。ユネスコ世界記録遺産に登録された『直指心体要節』は高麗の技術水準の高さを証明する。ただし、グーテンベルクのような社会変革にはつながらず、その理由が比較文明論の重要な論点となっている。
参考文献
- 東国李相国集
- 直指心体要節