概要
ヒッタイト帝国はインド・ヨーロッパ語族の民族がアナトリアに建設した大国で、鉄器の実用化で軍事的優位を確保した。首都ハットゥシャには巨大な城壁、神殿群、楔形文字の粘土板文書庫が築かれた。エジプト、ミタンニ、アッシリアと並ぶ古代オリエントの大国であった。
歴史的背景
紀元前2千年紀前半にアナトリアに移住したインド・ヨーロッパ語族のネシテ人が先住のハッティ人を征服・同化し、王国を建設。ハッティ人の文化と宗教を多く継承した。
地形・地理的特徴
首都ハットゥシャはアナトリア中央部の高原地帯(標高約1000m)に位置し、険しい渓谷と岩山に囲まれた天然の要塞であった。アナトリア高原の鉄鉱石資源が鉄器製造技術の発展を支えた。
歴史的重要性
鉄器の実用化は青銅器時代から鉄器時代への移行を促し、軍事・農業技術に革命をもたらした。ヒッタイトの条約外交はエジプトとのカデシュ条約に結実し、国際法の原型となった。
参考文献
- The Kingdom of the Hittites (T. Bryce)
- Hattusa/Boğazkale考古学報告