概要

エジプトのアイユーブ朝を攻撃目標としていた第4回十字軍が、ヴェネツィアの債務と東ローマの皇位継承争いに巻き込まれ、キリスト教国の首都コンスタンティノープルを攻撃・占領した。3日間の略奪でビザンツの900年分の芸術・文化財が破壊・略奪され、ラテン帝国が樹立された。

歴史的背景

十字軍はヴェネツィアに渡航費を支払えず、ヴェネツィアの商業的利益に引きずられた。亡命ビザンツ皇子アレクシオスが王位回復の見返りに軍資金提供を約束したが履行できず、十字軍は武力で都市を制圧した。教皇インノケンティウス3世はこの行為を非難した。

地形・地理的特徴

コンスタンティノープルの陸側のテオドシウス城壁は難攻不落だったが、金角湾に面した海壁は比較的薄かった。ヴェネツィア艦隊は金角湾から海壁を攻撃し、船のマストから城壁に橋を渡すことで突破口を作った。

歴史的重要性

ビザンツ帝国に回復不能の打撃を与え、1453年のオスマン征服への道を開いた。東西キリスト教の分裂を決定的にし、正教会はカトリックへの不信を深めた。ヴェネツィアは東地中海の商業覇権を確立した。

参考文献

  • ヴィルアルドゥアン『コンスタンティノープル征服記』
  • ジョナサン・フィリップス『第4回十字軍』