概要

運慶・快慶ら慶派の仏師たちが鎌倉彫刻に革命をもたらした。東大寺南大門の金剛力士像(1203年)は4人の仏師がわずか69日で完成させた8m超の巨作。写実的で力強い表現は武家社会の気風を反映。運慶の無著・世親像(興福寺)は肖像彫刻の最高傑作。

歴史的背景

平重衡の南都焼討で東大寺・興福寺が焼失し、重源を大勧進として再建事業が始まった。源頼朝も再建を支援した。慶派は奈良仏師の系統で、院派・円派に対抗する立場であった。

地形・地理的特徴

東大寺南大門は奈良盆地北端に位置する。源平の戦乱で焼失した東大寺の再建事業の一環として金剛力士像が制作された。

歴史的重要性

鎌倉彫刻は日本美術史の黄金期。運慶の写実主義は西洋ルネサンスのドナテッロにも比較される。金剛力士像は国宝に指定され、日本彫刻の最高傑作として世界的に知られる。

参考文献

  • 『日本彫刻史基礎資料集成』
  • 『運慶』山本勉