概要
古バビロニア王国第6代王ハンムラビは、約40年の治世でメソポタミアを統一し、282条からなる法典を制定した。「目には目を、歯には歯を」の同害報復法(タリオ)で知られるが、身分による刑罰の差異も含む。閃緑岩の石碑はスーサで発見され、現在ルーヴル美術館に所蔵される。
歴史的背景
ハンムラビはバビロンの小国を40年かけてメソポタミア全域の覇権国家に成長させた。エラム、ラルサ、エシュヌンナなどを順次征服。法典は統一帝国の法的基盤として整備された。
地形・地理的特徴
バビロンはユーフラテス川中流域の平野部に位置し、南北メソポタミアの結節点にあった。河川交通と陸上交易路の交差する要衝であり、この地理的優位が政治的・経済的中心地としての地位を支えた。
歴史的重要性
ハンムラビ法典は古代法制史の最重要文献であり、社会構造・経済制度・家族法・刑法の包括的記録。同害報復の原則は後のモーセ律法やローマ法にも影響を与えた。
参考文献
- Law Collections from Mesopotamia and Asia Minor (M.T. Roth)
- Louvre Museum所蔵品記録