概要

イスラム神秘主義(スーフィズム)がインドに根付いた最も重要な経路。チシュティー教団の創始者ムイーヌッディーン・チシュティー(1141-1236年)がアジメールに定住し、ヒンドゥー教徒を含む広い層に影響を与えた。音楽(カッワーリー)を礼拝に取り入れ、清貧と慈善を実践した。

歴史的背景

イスラム征服と同時期にスーフィーの聖者たちがインドに渡来。政治的征服とは異なるアプローチで民衆に接近し、ヒンドゥー教のヨーガやバクティの要素を取り込みながらインド的なスーフィズムを発展させた。

地形・地理的特徴

デリーとアジメール(ラージャスターン)を中心に展開。アジメールのムイーヌッディーン・チシュティーの廟は現在もインド最大のスーフィー聖地として年間数百万人の参詣者を集める。

歴史的重要性

インドにおけるイスラムの民衆への浸透に決定的な役割を果たした。スーフィーの聖廟(ダルガー)はヒンドゥー・ムスリム双方の参詣地となり、宗教間の共存の象徴。カッワーリー音楽(ヌスラト・ファテ・アリー・ハーン)は世界的に知られる。

参考文献

  • Carl Ernst & Bruce Lawrence, Sufi Martyrs of Love, 2002
  • Richard Eaton, Sufis of Bijapur, 1978