概要
アイユーブ朝の建国者サラーフッディーン(サラディン)はハッティーンの戦いで十字軍を壊滅的に撃破した後、エルサレムを奪還した。1099年の十字軍による虐殺とは対照的に、キリスト教徒住民に身代金を支払っての退去を許可する寛容な処置を行った。
歴史的背景
サラーフッディーンはクルド系軍人としてファーティマ朝エジプトの宰相から実権を掌握し、アイユーブ朝を建国。エジプトとシリアを統一してイスラム世界の統一戦線を構築した。
地形・地理的特徴
ハッティーンの戦い(1187年7月)はガリラヤ湖西方の乾燥した丘陵で行われた。十字軍は水源を断たれ、灼熱の中でサラーフッディーン軍に包囲された。この勝利の後、エルサレムは無血開城された。
歴史的重要性
エルサレム奪還はイスラム世界における英雄的事績として記憶され、サラーフッディーンはイスラム世界最大の英雄の一人とされる。西欧でも騎士道精神の模範として尊敬された。第3回十字軍(リチャード獅子心王)を招いた。
参考文献
- The Life of Saladin (Baha al-Din)
- Saladin (A. Maalouf)