概要

ザグウェ朝のラリベラ王が、エルサレムへの巡礼が困難になった信徒のために「新エルサレム」として建設した11の岩窟教会群。岩盤を上から彫り下げて作られた一枚岩の教会は、最大のものが高さ約10m。十字形平面のベテ・ギョルギス(聖ゲオルギオス教会)は建築史上の奇跡とされる。

歴史的背景

1187年のサラーフッディーンによるエルサレム奪回後、キリスト教徒のエルサレム巡礼が困難になった。ラリベラ王はエチオピアに代替の聖地を建設する構想を持ち、数十年の歳月をかけて実現した。

地形・地理的特徴

エチオピア高原中部、標高約2600mの山岳地帯に位置する。赤色の凝灰岩(火山性の柔らかい�ite)からなる台地を上から掘り下げて教会が彫刻された。高地の涼しい気候と岩盤の特性が、巨大な一枚岩の教会彫刻を可能にした。

歴史的重要性

世界の建築史上最もユニークな宗教建築群の一つ。ユネスコ世界遺産(1978年登録)。エチオピア・キリスト教文明の最高の達成であり、アフリカの建築的創造性を示す傑作。現在も現役の礼拝所として機能している。

参考文献

  • Phillipson, D.W., 'Ancient Churches of Ethiopia'
  • Buxton, D., 'The Abyssinians'