概要

南宋の朱熹が北宋の周敦頤・程顥・程頤の学説を集大成し、理気二元論に基づく体系的な儒学(朱子学・理学)を確立。四書(論語・孟子・大学・中庸)に注釈を付け、科挙の基本テキストとした。

歴史的背景

仏教・道教に押されていた儒学を哲学的に深化させる試みが北宋以来続いていた。朱熹は「理」を万物の根源原理とし、「格物致知」(事物の理を究めて知識に至る)を学問の方法とした。

地形・地理的特徴

朱熹は福建省の山間部で多くの書院を開き弟学を教えた。武夷山の紫陽書院は学問の拠点となった。江南の経済的豊かさが学術活動を支えた。

歴史的重要性

東アジア思想史上最大の知的達成の一つ。朱子学は元以降の科挙の公式学問となり、朝鮮・日本・ベトナムにも伝播して東アジアの知的共通基盤を形成した。

参考文献

  • 『四書集注』朱熹
  • 『朱子語類』