概要

ショナ人が建設した石造遺跡群。モルタルを使わない精巧な石積み技術で建造され、大囲壁(周壁の高さ約11m、厚さ約5m)は古代の石造建築としてサブサハラアフリカ最大。丘の上の王宮跡と谷間の囲壁群からなり、最盛期には約18,000人が居住したとされる。金の交易で繁栄した。

歴史的背景

バンツー系ショナ人の政治的・経済的中心地として発展。インド洋沿岸のスワヒリ都市国家との金の交易が経済基盤であった。中国産陶磁器やペルシア湾のガラスビーズの出土が国際的な交易ネットワークへの参加を示す。

地形・地理的特徴

ジンバブエ台地の標高約1100mの丘陵地帯に位置する。花崗岩の自然露頭が建築資材を供給し、花崗岩の層状剥離(オニオン・ウェザリング)が平らな石材の採取を容易にした。温暖で雨量も適度な気候が農牧業を支え、金の産地に近い立地が経済基盤となった。

歴史的重要性

サブサハラアフリカにおける最も印象的な石造建築遺跡。植民地時代に「アフリカ人には建設不可能」との人種差別的主張がなされたが、考古学的研究により明確にショナ人の文明の産物と証明された。ジンバブエの国名と国旗のモチーフの由来。

参考文献

  • Pikirayi, I., 'The Zimbabwe Culture'
  • Huffman, T.N., 'Snakes and Crocodiles: Power and Symbolism in Ancient Zimbabwe'