概要

張択端が描いた『清明上河図』は、北宋の首都・開封の汴河沿いの繁栄を全長5mの絵巻に描いた傑作。800人以上の人物、牛馬驢騾、船舶、建築が精密に描写され、宋代の都市生活を生き生きと伝える。

歴史的背景

宋代は中国史上最も商業が発達した時代。坊市制(住居と商業地区の分離)が崩壊し、自由な商業活動が展開された。夜市、瓦子(娯楽施設)、茶館など都市文化が花開いた。

地形・地理的特徴

開封は黄河と汴河の交差する水運の要衝。城内外を結ぶ虹橋を中心に商業地区が広がり、都市人口は100万人以上。城壁外にも市場が発達した。

歴史的重要性

中国絵画史の最高傑作の一つ。宋代の経済・社会史研究の第一級視覚史料として世界的に知られる。後世に多くの模写が作られ、明清時代の都市図にも影響。

参考文献

  • 故宮博物院所蔵
  • 『東京夢華録』