概要

ノルマンディー公ウィリアムがイングランド王ハロルド2世を破り、イングランドを征服した。ハロルドは矢で目を射貫かれて戦死(バイユーのタペストリーの描写)。ウィリアムはクリスマスにウェストミンスター寺院で戴冠し、アングロ・サクソンの支配層をノルマン貴族に置き換えた。

歴史的背景

エドワード証聖王の死後、王位継承をめぐりハロルド・ゴドウィンソン、ハーラル3世(ノルウェー王)、ウィリアムが三つ巴の争いを展開。ハロルドはスタンフォード・ブリッジでノルウェー軍を撃退した直後、約400kmを強行軍して南下しウィリアムと対峙した。

地形・地理的特徴

ヘイスティングズ北西のセンラックの丘に布陣したアングロ・サクソン軍に対し、ノルマン軍は丘の下から攻撃した。丘陵の急斜面はアングロ・サクソンの盾の壁(シールドウォール)に有利だったが、ノルマン軍の偽退却戦術に引き出された兵が追撃中に隊列を崩した。

歴史的重要性

イングランドの政治・文化・言語を根本的に変容させた。フランス語がイングランドの支配言語となり、英語は下層民の言語となった(後に融合して中英語が形成)。ドゥームズデイ・ブック(1086年)による全国土地調査は中世の行政能力の頂点。

参考文献

  • 『アングロサクソン年代記』
  • デイヴィッド・ベイツ『ウィリアム征服王』