概要
サハラの遊牧ベルベル人サンハージャ族のイスラム改革運動から生まれた王朝。アブドゥッラー・イブン・ヤースィーンの宗教的指導のもと、ユースフ・イブン・ターシュフィーンがマグレブを統一し、1062年にマラケシュを建設して首都とした。1086年にはイベリア半島に渡りザッラーカの戦いでキリスト教軍を撃退した。
歴史的背景
11世紀のマグレブは小王国が乱立する政治的分裂状態にあった。サハラの遊牧民の間でマーリク派法学に基づく厳格なイスラム復興運動が起こり、それが軍事的・政治的統一運動に発展した。
地形・地理的特徴
サハラ砂漠西部のセネガル川流域で発祥し、モロッコのアトラス山脈を越えてマラケシュを建設。マラケシュはハウズ平原の中心に位置し、アトラス山脈の雪解け水が灌漑を可能にする肥沃な土地。サハラとアンダルスを結ぶ南北交易の要衝。
歴史的重要性
サハラ以南のアフリカとマグレブ・アンダルスを結ぶ広大な帝国を建設し、トランスサハラ交易の黄金時代を築いた。アンダルスのイスラム文明の延命に貢献。マラケシュの建設はモロッコの歴史の転換点となった。
参考文献
- Bennison, A.K., 'The Almoravid and Almohad Empires'
- Messier, R.A., 'The Almoravids and the Meanings of Jihad'