概要

第11王朝のメンチュホテプ2世が約130年間続いた第一中間期を終結させ、ヘラクレオポリスの第10王朝を打倒してエジプトを再統一した。テーベを首都として中王国時代を開いた。デイル・エル・バハリに壮大な葬祭殿を建設し、新たな王権の威厳を示した。

歴史的背景

第一中間期にテーベの地方豪族が徐々に勢力を拡大し、上エジプトの大部分を支配下に置いた。アメン神信仰の高まりとともにテーベの宗教的権威が増し、政治的統一の精神的基盤となった。

地形・地理的特徴

上エジプトのナイル東岸に位置するテーベ(現ルクソール)は、ナイル渓谷が比較的広がる地点にあり、肥沃な農地と周囲の砂漠による自然の防御を兼ね備えていた。西岸の石灰岩台地は王家の谷として後に利用される。アメン神の聖地としての宗教的権威も政治的統一の正当性を支えた。

歴史的重要性

中王国の開始を画する重要な出来事。テーベが以後のエジプト史において宗教・政治の中心として台頭するきっかけとなった。デイル・エル・バハリの葬祭殿は新王国時代のハトシェプスト女王の神殿のモデルとなった。

参考文献

  • Callender, G., 'The Middle Kingdom Renaissance'
  • Shaw, I., 'The Oxford History of Ancient Egypt'