概要
イスマーイール派シーア派のファーティマ朝がチュニジアからエジプトを征服し、将軍ジャウハルが新都カイロ(アル・カーヒラ=「勝利者」)を建設した。宮殿都市として設計され、アル・アズハル・モスク(後の大学)が創設された。ファーティマ朝はアッバース朝に対抗するカリフ国として、北アフリカからシリアまでを支配した。
歴史的背景
ファーティマ朝は909年にチュニジアで建国されたイスマーイール派シーア派のカリフ国。マグレブ統一後、エジプト征服に成功し帝国の中心をカイロに移した。スンニ派のアッバース朝カリフに対抗する正統カリフを主張した。
地形・地理的特徴
ナイル東岸、フスタート(旧都)の北東に位置するムカッタム丘陵の麓に建設された。ナイルの氾濫域より高い位置にあり、水害を避けつつナイル水運へのアクセスを維持。東方のムカッタム丘陵が自然の防壁となり、北方からの侵入に対して防御的な地形。
歴史的重要性
カイロは以後アラブ世界最大の都市となり、現在に至るまでアラブ文化の中心であり続ける。アル・アズハル大学はイスラム世界最高の学府として約1000年以上の歴史を持つ。ファーティマ朝の統治はエジプトの文化的黄金時代をもたらした。
参考文献
- Sanders, P., 'Ritual, Politics, and the City in Fatimid Cairo'
- Lev, Y., 'State and Society in Fatimid Egypt'