概要
ザクセン朝のオットー1世が教皇ヨハネス12世から皇帝冠を授けられ、「神聖ローマ帝国」(この名称は後世のもの)が成立した。カール大帝の帝国を継承する形で、ドイツ王が皇帝位を兼ねる体制が確立された。オットーは教皇の選出にも影響力を行使した。
歴史的背景
オットーはレヒフェルトの勝利でドイツ国内の威信を確立し、スラヴ人への東方植民を推進。イタリアのベレンガーリウス2世の脅威から教皇を救済するためにイタリアに遠征し、皇帝戴冠に至った。
地形・地理的特徴
サン・ピエトロ大聖堂での戴冠式はカール大帝の先例を踏襲。オットーの本拠地ザクセンからアルプスを越えてローマに至る遠征は、帝国のドイツ・イタリアにまたがる性格を体現していた。
歴史的重要性
神聖ローマ帝国は1806年まで約850年間存続し、中央ヨーロッパの政治的枠組みを規定した。帝国教会政策(帝国教会制度)により、司教を帝国統治に利用する体制を構築。後の叙任権闘争の伏線ともなった。
参考文献
- ヴィドゥキント『ザクセン人の事績』
- ティモシー・ロイター『中世ドイツ』