概要

ノルウェーの首長インゴルフル・アルナルソンが最初の恒久的入植者としてアイスランドに到着し、レイキャヴィーク(煙の入り江)に定住した。その後約60年間で約2万人のノース人がアイスランドに移住し、930年にアルシング(世界最古の議会の一つ)が設立された。

歴史的背景

ノルウェーではハーラル美髪王による統一戦争(872年頃)が進行中で、敗北した首長や独立を望む自由農民が新天地を求めた。フェロー諸島やシェトランド諸島を経由する航路が既に確立されており、アイスランドの存在はアイルランドの修道士から伝わっていた可能性がある。

地形・地理的特徴

北大西洋の火山島であるアイスランドは、メキシコ湾流の影響で緯度の割に温暖な気候を持つ。フィヨルドの入り江は船の停泊に適し、地熱温泉と豊かな漁場が初期入植者の生活を支えた。しかし耕作可能な土地は限られ、樹木もまばらであった。

歴史的重要性

中世民主主義の実験場としてのアイスランド共和国の成立。アルシングは代議制の先駆であり、サガ文学はゲルマン・北欧文化の重要な文献群。グリーンランドや北アメリカ(ヴィンランド)への到達の基地となった。

参考文献

  • 『植民の書(ランドナーマボーク)』
  • 『アイスランド人のサガ』