概要
イドリース2世がフェズ(ファース)を建設。アンダルスとカイラワーンからの移民を受け入れて急速に成長した。859年にファーティマ・アル・フィフリーヤがカラウィーイーン大学(モスク)を創設。皮なめし工場、織物工場が発展し、マグレブ最大の知的・商業中心地となった。
歴史的背景
イドリース朝は分散的なベルベル人社会を統合するための政治的・経済的中心を必要としていた。コルドバの後ウマイヤ朝から逃れたアンダルスの知識人・職人と、カイラワーンからの移民が文化的発展の核となった。
地形・地理的特徴
リーフ山脈とアトラス山脈の間の肥沃な盆地、フェズ川の渓谷に位置する。豊富な水源と農業に適した土地、東西南北の交易路の交差点という好条件を備えた。サハラからの金の交易路とスペインへの交易路が交差する商業的要地。
歴史的重要性
カラウィーイーン大学は現存する世界最古の大学とされ(ギネス認定)、イスラム世界の知的中心の一つ。フェズの旧市街はユネスコ世界遺産に登録され、中世イスラム都市の最も完全な事例の一つ。マグレブの文化的首都としての地位は現代まで続く。
参考文献
- Le Tourneau, R., 'Fez in the Age of the Marinids'
- Bloom, J., 'Arts of the City Victorious'