概要
シャイレーンドラ朝が建設した世界最大の仏教遺跡。一辺約123mの基壇上に9層の階段ピラミッド(方形6層+円形3層)を積み上げ、頂上にストゥーパを置く。壁面の浮彫は全長約5kmに及び、仏伝と法華経の物語を描く。504体の仏像と72基の小ストゥーパを持つ。
歴史的背景
シャイレーンドラ朝はジャワ島中部を支配した仏教王朝。大乗仏教の教義を建築で表現し、基壇から頂上へと登る行程が欲界・色界・無色界の三界を巡る修行の旅路を象徴する。約200万個の石塊を使用した巨大建設事業。
地形・地理的特徴
ケドゥ平原の小高い丘の上に建設。メラピ山とムルバブ山に挟まれた肥沃な平野で、プロゴ川の流域。周囲の火山灰土壌が農業生産を支え、仏教寺院建設に必要な労働力と資源を提供した。
歴史的重要性
カンボジアのアンコール・ワットと並ぶ東南アジア最大の建造物。1991年にユネスコ世界遺産に登録。一時期火山灰に埋もれていたが、1814年にラッフルズにより再発見された。インドネシアの国宝として最高の観光資源。
参考文献
- ボロブドゥール修復報告
- ジャワ碑文