概要

インダス文明の重要な港湾都市。長さ約214m、幅36mの人工的な水路構造(ドック)が発見され、世界最古の造船所・港湾施設の一つとされる。ビーズ工房、金属加工場、倉庫群が出土し、交易拠点としての機能が明らかになった。メソポタミアの印章も発見されている。

歴史的背景

インダス文明はメソポタミアとの広域海上交易ネットワークを構築しており、ロータルはその南方の出入口として機能した。カーネリアンビーズ、象牙細工、銅器などがメソポタミアに輸出され、対価として銀などが流入した。

地形・地理的特徴

サバルマティ川支流のブーガヴォ川沿いに位置し、カンベイ湾に近い立地。潮汐を利用した港湾機能が推定され、アラビア海を通じたメソポタミアとの海上交易に適した地理的条件を備えていた。

歴史的重要性

世界最古級の港湾施設として海洋考古学上きわめて重要。古代における大規模な海上交易ネットワークの存在を実証し、インダス文明の経済的先進性と国際的な交易関係を示す決定的証拠となっている。

参考文献

  • S.R. Rao, Lothal: A Harappan Port Town, ASI Memoir 78, 1979
  • Shereen Ratnagar, Trading Encounters, 2004