概要

宰相・楊炎の建議により、従来の租庸調制に代わり両税法を施行。夏と秋の年2回、資産額に応じて銭と穀物で徴税する制度。均田制の崩壊と荘園制の拡大を追認し、現実に即した税制に転換した。

歴史的背景

安史の乱で均田制・府兵制が完全に崩壊。流民の増加と土地集中により旧来の人頭税方式が機能しなくなった。楊炎は現実の資産・土地所有を基準とする新税制を提案。

地形・地理的特徴

安史の乱後、均田制が崩壊し土地の私有化が進行。華北は戦乱で荒廃する一方、江南の経済力が増大し、大運河による漕運が国家財政を支えた。

歴史的重要性

中国税制史上の大転換。人から土地・資産への課税基準の移行は、宋代の商業経済、明の一条鞭法、清の地丁銀制へとつながる近世的税制の出発点。

参考文献

  • 『旧唐書』食貨志
  • 『資治通鑑』