概要
唐の高僧鑑真が12年の歳月と5度の失敗を経て来日に成功。渡航中に失明したが、754年に東大寺大仏殿前で聖武上皇らに授戒。日本に正式な戒律制度を伝え、唐招提寺を創建した。
歴史的背景
日本の僧侶の間で正式な戒律の欠如が問題となり、聖武天皇が唐から戒律の師を招請。栄叡・普照の二僧が鑑真に渡日を懇請し、鑑真は命がけの航海を決意した。
地形・地理的特徴
鑑真は揚州から5度の渡航失敗(嵐・難破・妨害)を経て、6度目にようやく薩摩坊津に上陸。東シナ海の荒波と季節風は渡航を極めて危険なものとした。
歴史的重要性
日本の仏教に正式な戒律制度を確立。唐招提寺は律宗の総本山として今日まで続く。鑑真がもたらした医学・建築・彫刻の知識も日本文化に大きな影響を与えた。国宝鑑真和上坐像は天平彫刻の傑作。
参考文献
- 淡海三船『唐大和上東征伝』
- 『続日本紀』