概要

新羅の宰相・金大城が前世の父母のために石窟庵を、現世の父母のために仏国寺を建立したと伝える。仏国寺は精巧な石造基壇と多宝塔・釈迦塔を有し、石窟庵は花崗岩を削って造られた人工石窟に本尊釈迦如来坐像を安置する。いずれも新羅仏教美術の最高傑作。

歴史的背景

8世紀半ばの統一新羅は聖徳王〜景徳王期の文化的全盛期にあった。仏教信仰が社会の隅々に浸透し、膨大な国家財政と高度な石造技術が結集されて建設された。

地形・地理的特徴

吐含山(海抜745m)の東斜面に位置。仏国寺は山麓の緩斜面に、石窟庵は山頂付近の花崗岩の崖に造られた。東海を見下ろす石窟庵の位置は、海からの外敵を仏力で防ぐという護国思想を反映している。

歴史的重要性

韓国の国宝第1号(多宝塔)を含む統一新羅美術の精華。1995年にユネスコ世界遺産に登録。石窟庵の本尊は東アジア仏教彫刻の最高傑作の一つと評価される。韓国仏教建築の原型として後世に多大な影響を与えた。

参考文献

  • 三国遺事
  • 仏国寺古今創記