概要
1929年、裴文中が周口店龍骨山の洞窟から完全な頭蓋骨を発見。ホモ・エレクトス(北京原人、シナントロプス・ペキネンシス)と命名された。約50万年前の人類化石で、火の使用と石器製作の証拠が発見された。しかし第二次世界大戦中に化石は行方不明となり、現在も未発見。
歴史的背景
1920年代から周口店では化石の発掘が行われていた。スウェーデンの地質学者アンデルソンが最初に調査を開始し、中国人研究者との共同作業で発見に至った。「龍骨」として漢方薬に使われていた化石が調査のきっかけ。
地形・地理的特徴
周口店は北京南西約50kmの石灰岩丘陵地帯に位置する。龍骨山の洞窟遺跡は更新世の堆積層を含み、火の使用痕跡が発見された。石灰岩の洞窟は原人の居住に適した環境を提供した。
歴史的重要性
アジアにおける人類進化の重要な証拠。ホモ・エレクトスの火の使用が確認された最古級の遺跡であり、人類の移動と適応を理解する上で不可欠。1987年にユネスコ世界文化遺産に登録された。
参考文献
- 『北京猿人』裴文中
- 周口店遺跡博物館