概要

聖武天皇が発願した盧舎那仏(大仏)の造立。像高約15メートル、使用した銅は約500トン、金は約440キロ。752年に盛大な開眼供養が行われ、インド僧菩提僊那が開眼導師を務めた。延べ約260万人が造立に携わったとされる。

歴史的背景

天然痘の大流行、藤原広嗣の乱など社会不安が続く中、聖武天皇は仏教の力で国家を護ろうとした。華厳経の盧舎那仏を本尊とし、国家鎮護の中心寺院として東大寺を建立。

地形・地理的特徴

平城京東方の若草山麓、標高約100メートルの緩やかな傾斜地。春日山を背景とし、平城京を見下ろす位置に建立。大仏殿の建設には広大な平坦地と大量の用材を必要とした。

歴史的重要性

奈良時代・天平文化の象徴。国家の総力を挙げた造立事業は律令国家の動員力を示す。正倉院宝物と共に国際的な天平文化の粋を伝える。ユネスコ世界文化遺産。

参考文献

  • 『続日本紀』聖武天皇紀
  • 『東大寺要録』