概要
大野東人が陸奥国に設置した律令国家の東北経営の拠点。陸奥国府と鎮守府を兼ね、政治・軍事・外交の中心として機能。約900メートル四方の広大な城柵で、多賀城碑(重要文化財)により建設経緯が判明する。
歴史的背景
律令国家は東北地方の蝦夷を服属させるため、城柵を北進させていた。多賀城は従来の郡山官衙遺跡に代わる新たな拠点として、聖武天皇即位直後に設置された。
地形・地理的特徴
仙台平野の北東部、松島丘陵の南端に位置する標高約55メートルの丘陵上。東に太平洋、西に奥羽山脈を望み、陸奥国の行政・軍事の両面で最適な立地。蝦夷地域との境界線上にある。
歴史的重要性
奈良時代の東北経営の象徴。蝦夷との交渉・征討の前線基地として約200年間機能した。多賀城碑は日本三古碑の一つ。国の特別史跡。
参考文献
- 『続日本紀』聖武天皇紀
- 多賀城碑