概要
太安万侶が稗田阿礼の口誦を筆録して完成した日本最古の歴史書。上・中・下の3巻からなり、天地開闢の神話から推古天皇までを記述。和銅5年正月に元明天皇に献上された。日本語の音を漢字で表記する万葉仮名を多用。
歴史的背景
天武天皇が壬申の乱後、皇統の正統性を確立するため、帝紀(天皇の系譜)と旧辞(古い伝承)の整理を命じた。681年に稗田阿礼に暗誦させ、約30年後に太安万侶が文字化。
地形・地理的特徴
平城京の朝廷で編纂された。天武天皇が稗田阿礼に暗誦させた帝紀・旧辞を、太安万侶が筆録・編集した。宮廷内の文書行政機関が機能していたことを示す。
歴史的重要性
日本最古の歴史書にして文学作品。日本神話の体系的記録であり、天皇の統治の正統性を神話的に基礎づけた。日本語の文章表現の原点であり、日本文化の根幹をなす。
参考文献
- 『古事記』序文
- 太安万侶墓誌