概要
武蔵国秩父での和銅発見を機に、元号を「和銅」に改め、日本初の本格的流通貨幣・和同開珎が鋳造された。唐の開元通宝を模した円形方孔の銅銭。蓄銭叙位令(711年)により貨幣蓄積を奨励したが、地方への浸透は限定的であった。
歴史的背景
律令国家は唐にならい貨幣経済の導入を目指した。それ以前にも富本銭(683年頃)が鋳造されたが、和同開珎が本格的な流通貨幣の始まりとされる。
地形・地理的特徴
武蔵国秩父(埼玉県)で和銅(自然銅)が発見されたことが契機。鋳造は畿内の鋳銭所で行われた。銅銭と銀銭の2種類が鋳造された。
歴史的重要性
日本の貨幣史の出発点。以後、皇朝十二銭が順次鋳造されたが、次第に品質が低下し10世紀に鋳造が停止。古代貨幣経済の試みとその限界を示す。
参考文献
- 『続日本紀』元明天皇紀