概要
天武天皇が編纂を命じ、持統天皇の時代に施行された律令法典。令22巻からなるが、律は未完成であったとされる。戸籍制度(庚寅年籍)の整備と班田収授の実施を可能にし、大宝律令の前身として律令国家の基盤を形成した。
歴史的背景
壬申の乱後、天武天皇は強力な中央集権国家の建設を目指し、律令の編纂を命じた。中国唐の律令を参考にしつつ、日本の実情に合わせた法典作りが進められた。
地形・地理的特徴
飛鳥浄御原宮(明日香村)を拠点とする持統天皇の朝廷が施行。飛鳥の狭い盆地から全国に及ぶ統治制度の整備が進められた。
歴史的重要性
日本初の体系的な法典として、大宝律令に至る律令国家建設の重要な中間段階。庚寅年籍は日本最古の本格的戸籍とされ、班田制の実施基盤となった。
参考文献
- 『日本書紀』持統天皇紀