概要
中大兄皇子(天智天皇)が飛鳥から近江大津宮に遷都。白村江敗戦後の防衛体制再編と、内政改革を推進するための新拠点として選定。庚午年籍(670年、日本最初の全国的戸籍)の作成など律令国家建設を加速させた。
歴史的背景
白村江の敗戦後、唐・新羅の脅威に対応するため国家体制の根本的改革が求められた。天智天皇は飛鳥の旧勢力から離れた近江を拠点に、迅速な改革を目指した。
地形・地理的特徴
琵琶湖南西岸の大津市錦織付近。琵琶湖の水運と東国への交通路(東山道)の結節点に位置。飛鳥から離れることで旧来の豪族勢力からの自立を図った。
歴史的重要性
律令国家建設の重要な段階。庚午年籍は班田収授法の基礎となる戸籍制度の始まり。しかし近江遷都への反発は壬申の乱の一因となり、大津宮はわずか5年で放棄された。
参考文献
- 『日本書紀』天智天皇紀