概要

ムアーウィヤ1世がカリフに就任しウマイヤ朝を開き、ダマスカスを首都とした。アラブ帝国は西はイベリア半島から東はインダス川に至る史上最大のイスラム帝国に拡大。アラビア語を公用語とし、貨幣制度を整備し、ウマイヤド・モスク(ダマスカス)や岩のドーム(エルサレム)などの壮麗な建築を建設した。

歴史的背景

第4代正統カリフ・アリーの暗殺後、シリア総督であったムアーウィヤが権力を掌握。メディナ中心の初期イスラム共同体からシリアを基盤とするアラブ帝国への転換であった。

地形・地理的特徴

ダマスカスはアンチレバノン山脈の東麓に位置し、バラダ川のオアシスに発展した世界最古の継続的居住都市の一つ。東のシリア砂漠と西のレバノン山脈の間にあり、東西交易の要衝であった。

歴史的重要性

ウマイヤ朝はイスラム帝国の世俗的・行政的制度を確立し、アラブ帝国としてのアイデンティティを形成した。しかしアラブ至上主義への非アラブ・ムスリムの不満がアッバース革命を招いた。

参考文献

  • The Early Islamic Conquests (F.M. Donner)
  • The Umayyad World (A. Marsham)