概要

正統カリフ時代からウマイヤ朝にかけて、アラブ軍が段階的に北アフリカを征服。647年のスベイトラの戦いでビザンツ軍を破り、670年にウクバ・イブン・ナーフィがカイラワーンを建設してマグレブの軍事拠点とした。698年にカルタゴを最終的に占領し、ビザンツ勢力を北アフリカから一掃した。

歴史的背景

イスラム帝国の急速な拡大の中で、ビザンツ帝国の弱体化した北アフリカは征服の標的となった。しかしベルベル人の激しい抵抗により征服は半世紀以上を要した。ベルベル人女王カーヒナの抵抗が特に有名。

地形・地理的特徴

カイラワーンはチュニジア内陸部の半乾燥ステップ地帯に建設された。沿岸部のビザンツ勢力から距離を取りつつ、サハラからの交易路と地中海への通路を制する戦略的位置。平坦な地形は軍営地(カイラワーンの語源は「駐屯地」)に適していた。

歴史的重要性

北アフリカの文明史における最大の転換点。以後、北アフリカはイスラム世界の不可分の一部となり、アラビア語が公用語として定着した。カイラワーンはイスラム世界第4の聖地とされ、マグレブのイスラム化の出発点となった。

参考文献

  • Abun-Nasr, J.M., 'A History of the Maghrib'
  • Kennedy, H., 'The Great Arab Conquests'