概要
ムハンマドは約1万人の軍勢を率いてメッカに無血入城し、カアバ神殿の360体の偶像を破壊してイスラムの聖地として浄化した。大多数のメッカ住民に恩赦を与え、かつての敵であったアブー・スフヤーンら有力者もイスラムに改宗した。この寛大な処置が以後のアラビア半島統一を加速させた。
歴史的背景
ムハンマドとメッカのクライシュ族はフダイビーヤの和約(628年)で休戦していたが、メッカ側の同盟部族がムスリム側の同盟部族を攻撃したことで和約が破れた。
地形・地理的特徴
メッカは山に囲まれた谷間の都市で、複数の峠からのアクセスルートを持つ。ムハンマドは1万人の軍勢を率いて複数の方向から同時に進軍し、最小限の抵抗でメッカに入城した。
歴史的重要性
メッカ征服はイスラムの勝利の象徴であり、アラビア半島のほぼ全域がイスラムに帰依する決定的転機となった。カアバはイスラムの最聖地(キブラ)として全ムスリムの礼拝の方向となった。
参考文献
- Ibn Ishaq, Sirat Rasul Allah
- The Life of Muhammad (M. Lings)