概要

唐の僧・玄奘が国禁を犯して出国し、シルクロードを経てインドに到達。ナーランダ僧院で唯識学を学び、657部の経典を持ち帰った。太宗の支援で大慈恩寺で翻訳事業を行い、『大唐西域記』を著した。

歴史的背景

中国仏教には原典の不備や誤訳が多く、教義の根本的理解のためにインドでの原典研究が必要とされた。玄奘は特に唯識学の原典入手を目的とした。

地形・地理的特徴

玄奘は河西回廊からタクラマカン砂漠の北辺を経てパミール高原を越え、ガンダーラからインド亜大陸を縦断。ナーランダ僧院で5年間学び、南インドまで旅した。総行程2万5千km以上。

歴史的重要性

中国仏教史上最大の翻訳事業を成し遂げた。法相宗(唯識学)を中国に伝え、日本にも波及。『大唐西域記』は7世紀の中央アジア・インドの地誌として最高の史料。『西遊記』の基になった。

参考文献

  • 『大唐西域記』玄奘
  • 『大慈恩寺三蔵法師伝』