概要
数学者ブラフマグプタが『ブラーフマスプタシッダーンタ』を著し、ゼロを独立した数として初めて体系的に定義。ゼロの四則演算規則を明示し、負の数の演算も定義した。二次方程式の一般解法(ブラフマグプタの公式)、ペル方程式の整数解の方法も記述。
歴史的背景
インドの数学では5世紀頃から位取り記数法でゼロが使用されていたが、ゼロを数として扱い演算規則を与えたのはブラフマグプタが最初。ゼロによる除算の問題も提起した(正しい結論には至らなかった)。
地形・地理的特徴
ウッジャイン近郊のビルマーラで活動。ウッジャインはインドの天文学の中心地であり、古来インドの本初子午線が通る地として知られていた。
歴史的重要性
人類の数学史における最も重要な貢献の一つ。ゼロの概念とインド式位取り記数法はアラビア世界を経て「アラビア数字」としてヨーロッパに伝わり、近代数学・科学・コンピュータの基礎となった。現代文明の根幹を支える数学的概念。
参考文献
- Kim Plofker, Mathematics in India, 2009
- George Ifrah, The Universal History of Numbers, 2000