概要

インダス文明の主要都市の一つで、2021年にユネスコ世界遺産に登録。城塞・中間都市・下町の三重構造を持つ独特の都市計画が特徴。巨大な貯水槽群による高度な水管理システム、インダス文字の大型看板(世界最古の看板とも言われる)が発見された。

歴史的背景

グジャラート地方はインダス文明の南東縁辺に位置し、海上交易と内陸交易の結節点であった。乾燥気候に適応した水管理技術の発展が都市の存続を可能にし、文明の後期まで存続した点で他の主要都市と異なる。

地形・地理的特徴

カッチ湿地帯の島嶼部に位置し、二つの季節河川に挟まれた立地。乾燥地帯でありながら巧みな貯水システムにより水を確保。カッチ湾を通じた海上交易の拠点として機能し、塩の生産にも適した環境であった。

歴史的重要性

インダス文明の地理的範囲の広さと都市計画の多様性を示す重要な遺跡。水管理技術は現代の乾燥地農業にも示唆を与え、文明衰退後も比較的長く存続したことから、衰退過程の解明に貢献している。

参考文献

  • R.S. Bisht, Dholavira: A Harappan City, ASI Reports
  • UNESCO World Heritage Centre, Dholavira, 2021