概要

ムハンマド率いる約313人のムスリム軍が、アブー・スフヤーン率いるメッカのクライシュ族軍約950人を撃破した。初期イスラム史における最も重要な軍事的勝利であり、クルアーンではアッラーの直接的介入(天使の軍勢の派遣)として記述されている。メッカの有力者ウトバ、シャイバらが戦死した。

歴史的背景

メディナに移住したムスリムはメッカの隊商を襲撃して経済的圧力をかけていた。メッカ側は大規模な軍勢で報復を決意し、バドルの井戸付近で両軍が遭遇した。

地形・地理的特徴

バドルはメディナとメッカの間の街道沿いのオアシスで、隊商路が井戸の近くを通る要衝であった。ムハンマドは井戸を先に確保し、敵軍に水を断つ戦術的優位を得た。

歴史的重要性

バドルの勝利はムハンマドの預言者としての正統性を決定的に強化し、イスラム共同体の軍事的・政治的存立を確保した。この戦いはイスラム史において「勝敗の日」と呼ばれる。

参考文献

  • Quran, Surah Al-Anfal
  • Ibn Ishaq, Sirat Rasul Allah