概要
隋の煬帝が数百万人を動員して大運河を完成。通済渠・永済渠・江南河を開削し、洛陽を中心に北は涿郡(北京)、南は余杭(杭州)を結ぶ大水路網を構築。物資・人員の大量輸送を可能にした。
歴史的背景
華北の政治中心と江南の経済力を結ぶインフラの必要性は以前から認識されていた。煬帝は高句麗遠征の兵站路としても運河を利用。しかし過酷な強制労働は民衆の怨嗟を招いた。
地形・地理的特徴
華北平原と長江下流域を南北に結ぶ全長約2500kmの人工水路。黄河・淮河・長江の三大河川を連結し、通済渠(洛陽〜淮河)と永済渠(洛陽〜北京方面)が主要区間。
歴史的重要性
中国の南北を結ぶ最重要インフラとして以後1400年間機能。江南の穀物を華北に運ぶ「漕運」の大動脈となり、中国経済の一体化を実現。2014年世界文化遺産。
参考文献
- 『隋書』食貨志
- 『資治通鑑』