概要
34の石窟からなり、仏教窟(1-12)、ヒンドゥー教窟(13-29)、ジャイナ教窟(30-34)の三群に分かれる。最大の見所はカイラーサナータ寺院(第16窟)で、一枚岩から彫り出された世界最大の一枚岩建造物。推定20万トンの岩石を除去して制作された驚異的な建造物。
歴史的背景
ラーシュトラクータ朝のクリシュナ1世(8世紀)がカイラーサナータ寺院の造営を命じた。三宗教の石窟が併存する事実は、当時のインド社会における宗教的寛容を反映している。
地形・地理的特徴
チャラナンドリ丘陵の玄武岩断崖に掘られた石窟群。デカン高原北西部の交易路沿いに位置し、仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教の三宗教が共存した宗教的多元性を反映する地理的環境であった。
歴史的重要性
仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教の三大宗教が同一遺跡に共存する世界唯一の例。カイラーサナータ寺院は古代インドの建築技術・芸術の極致であり、1983年にユネスコ世界遺産に登録された。
参考文献
- M.K. Dhavalikar, Ellora, 2003
- UNESCO World Heritage, Ellora Caves, 1983