概要
南インドのパッラヴァ朝はカーンチープラムを首都とし、マハーバリプラム(マーマッラプラム)に壮大な石窟寺院群を建設した。「アルジュナの苦行」として知られる巨大な岩面浮彫、海岸寺院、五つのラタ(戦車形石造寺院)が代表作。ドラヴィダ様式建築の原型を確立した。
歴史的背景
パッラヴァ朝のナラシンハヴァルマン1世(マーマッラ)がマハーバリプラムの開発を本格化した。チャールキヤ朝との抗争の中で南インドの覇権を争い、文化的威信の誇示が大規模建築事業の動機となった。
地形・地理的特徴
コロマンデル海岸沿いのベンガル湾に面した花崗岩の海岸。巨大な一枚岩が多数露出しており、石窟寺院や彫刻の素材として利用された。海上交易の拠点として東南アジアとの文化交流の窓口でもあった。
歴史的重要性
ドラヴィダ建築様式の確立に決定的な役割を果たし、後のチョーラ朝建築の基礎となった。パッラヴァの文化的影響は東南アジア(カンボジアのアンコール建築等)にも及んだ。1984年にユネスコ世界遺産に登録。
参考文献
- Michael Lockwood, Mahabalipuram and the Pallavas, 2001
- UNESCO World Heritage, Group of Monuments at Mahabalipuram, 1984