概要
ユスティニアヌス1世が建設した巨大聖堂。建築家イシドロスとアンテミオスが設計し、約1万人の労働者が5年10ヶ月で完成させた。直径31mの巨大ドームをペンデンティヴ(三角穹隅)で支える革新的構造。献堂式でユスティニアヌスは「ソロモンよ、我は汝を超えたり」と述べたとされる。
歴史的背景
532年のニカの反乱で旧聖堂が焼失したことを契機に、ユスティニアヌスはビザンツ帝国の威信を示す前代未聞の大聖堂建設を構想。帝国全土から最高の建材が集められ、建設費は当時の国家歳入の数年分に相当した。
地形・地理的特徴
コンスタンティノープルの第一の丘の上に建設され、金角湾とマルマラ海を見渡す位置にある。ボスポラス海峡を挟んでアジアとヨーロッパを結ぶ要衝に位置し、大聖堂のドームは遠方からの目印となった。地震多発地帯であり、ドームは何度も修復された。
歴史的重要性
ビザンツ建築の最高傑作であり、約1000年間世界最大の聖堂であり続けた。ペンデンティヴ・ドームの技術は後世の建築に革命的影響を与えた。1453年のオスマン征服後にモスクに転用され、現在は博物館兼モスク。
参考文献
- プロコピウス『建築について』
- ロウデン『ハギア・ソフィア』