概要
ユスティニアヌス帝の命を受けた将軍ベリサリウスが、わずか1万5千の兵力でヴァンダル王国を攻撃。アド・デキムムとトリカマルムの二つの戦いでヴァンダル軍を撃破し、わずか数か月でカルタゴを奪還。ヴァンダル王ゲリメルは捕虜としてコンスタンティノープルに送られた。
歴史的背景
ユスティニアヌス帝は旧ローマ帝国領の回復(Renovatio Imperii)を国策とし、北アフリカはその最初の標的となった。ヴァンダル王国内のアリウス派とカトリック派の対立や、宮廷内の政変が王国を弱体化させていた。
地形・地理的特徴
ビザンツの名将ベリサリウスはシチリアから北アフリカに上陸し、カルタゴに向けて沿岸を進軍した。チュニジアの沿岸平野は大軍の行軍に適しており、港湾都市の連鎖が補給を容易にした。カルタゴの港はビザンツ海軍の展開に不可欠であった。
歴史的重要性
ユスティニアヌス帝によるローマ帝国再統一事業の最初の大成功。北アフリカは再びキリスト教世界の一部となったが、約1世紀後にはイスラムの征服を受けることになる。ベリサリウスの軍事的天才の最も劇的な発揮の一つ。
参考文献
- Hughes, I., 'Belisarius: The Last Roman General'
- Procopius, 'History of the Wars'