概要
インドの数学者・天文学者アーリヤバタが23歳で『アーリヤバティーヤ』を著述。地球の自転を正しく認識し、地球の円周を39,968kmと計算(実際は40,075km)。円周率を3.1416と近似し、正弦関数表を作成。二次方程式の解法、等差級数の和の公式などを記述した。
歴史的背景
グプタ朝後期の学術環境の中で、ヴェーダの祭祀暦計算から発展した天文学・数学の伝統を継承・発展させた。ギリシャ天文学の影響も指摘されるが、独自の貢献が大きい。
地形・地理的特徴
パータリプトラ(現パトナ)近郊のナーランダー大学周辺で活動したとされる。ガンジス川流域の学術都市群が数学・天文学の研究環境を提供した。
歴史的重要性
インド数学の金字塔。位取り記数法の体系化、三角関数の発展に貢献。その業績はアラビア世界に伝わり(アル・フワーリズミーへの影響)、最終的にヨーロッパの数学に革命をもたらした。インド初の人工衛星(1975年)はアーリヤバタと命名された。
参考文献
- Kim Plofker, Mathematics in India, 2009
- K.V. Sarma, Aryabhatiya of Aryabhata, 1976