概要
北魏の洛陽遷都に伴い造営開始。孝文帝・宣武帝期に宮廷主導で古陽洞・賓陽洞などが開鑿された。唐代には則天武后の寄進で盧舎那仏(高さ17m)が完成。全2345窟、10万体以上の仏像を有する。
歴史的背景
孝文帝の洛陽遷都により仏教造営の中心が雲岡から龍門へ移行。北魏から唐にかけて400年以上にわたり各時代の造像が追加され、中国仏教美術の変遷を一望できる。
地形・地理的特徴
龍門は伊水が二つの石灰岩の丘陵を切り開いた峡谷に位置する。東西の崖面に石窟が穿たれ、水運による資材搬入が容易であった。洛陽からわずか12kmの近距離。
歴史的重要性
雲岡石窟に続く中国三大石窟の一つ。中国的仏教美術様式の完成を示す。盧舎那仏は則天武后をモデルにしたとも伝えられ、政治と宗教の関係を象徴。2000年世界文化遺産。
参考文献
- 『魏書』釈老志
- 龍門石窟研究院