概要
スリランカのカーシヤパ1世が父王を殺害して王位を奪い、巨大な岩山の頂上に宮殿を建設した。精巧な水利システム(噴水庭園)、「ライオンの門」、岩壁に描かれたフレスコ画(「シーギリヤの乙女」)が特徴。弟モッガッラーナの反撃を受け、カーシヤパは敗死し宮殿は放棄された。
歴史的背景
カーシヤパ1世は庶子であり、正統な後継者である弟モッガッラーナがインドに亡命したことから、報復を恐れて天然の要塞であるシーギリヤを宮殿兼要塞として建設した。
地形・地理的特徴
スリランカ中部の平原に突き出た高さ約200mの巨大な花崗岩の岩山。周囲は広大な庭園と堀に囲まれ、天然の要塞として卓越した立地。頂上部は約1.6ヘクタールの平坦な面積を持ち、王宮建設に適していた。
歴史的重要性
古代の都市計画と景観設計の傑作であり、「世界第8の不思議」とも称される。噴水庭園はアジア最古の水力工学の応用例の一つ。1982年にユネスコ世界遺産に登録され、スリランカ最大の観光資源となっている。
参考文献
- H.C.P. Bell, Archaeological Survey of Ceylon, Annual Report, 1911
- UNESCO World Heritage, Ancient City of Sigiriya, 1982