概要
サンスクリット文学最大の詩人・劇作家。戯曲『シャクンタラー(アビジュニャーナ・シャークンタラム)』は世界文学の傑作とされ、ゲーテが絶賛した。叙情詩『メーガドゥータ(雲の使い)』は恋人への思いを雲に託す独創的な構成。叙事詩『ラグヴァンシャ』『クマーラサンバヴァ』も名作。
歴史的背景
グプタ朝チャンドラグプタ2世の宮廷詩人とされるが確証はない。グプタ朝の安定と繁栄が古典サンスクリット文学の黄金期を生み出し、カーリダーサはその頂点に立つ存在であった。
地形・地理的特徴
グプタ朝の宮廷文化の中で活動。ヒマラヤから南インドまでのインドの自然景観を詩的に描写し、その地理的知識の広さは当時の知識人の世界観を反映している。
歴史的重要性
サンスクリット文学の最高峰として、インド文学全体に計り知れない影響を与えた。『シャクンタラー』は18世紀にウィリアム・ジョーンズにより英訳され、ヨーロッパのロマン主義文学に影響を与えた。「インドのシェイクスピア」と呼ばれる。
参考文献
- Barbara Stoler Miller (tr.), Theater of Memory: The Plays of Kalidasa, 1984
- M.R. Kale, The Abhijnanasakuntalam of Kalidasa, 1969